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フェムケアプロジェクト「折り合う。分かり合える。」

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Client
産業経済新聞社
Overview

月経に伴う労働損失が年間1兆円以上といわれる中、生理休暇の取得率はわずか0.9%という状況をもとに課題を分析。問題は「生理をタブー視する職場の風潮」だと考え、「デリケートな話題は敬遠したい」と戸惑う男性、「どうせ分かってもらえないから我慢しよう」と諦める女性、互いが理解し合い、会話が生まれる新聞広告をめざした。

産経新聞が創刊90周年を迎えた2023年6月20日の朝刊(東京版)に、「話しづらい生理。どうしましょ。」をキャッチフレーズとしたこの全面広告を掲載。男女の間にある「折り合うと、変わるかも?」というコピーを受け、新聞を線に沿って折ると二人が歩み寄り、文字が組み合わさり、会話が現れる仕掛けに。開いた状態では生理について話しづらい男女の内心に共感を示し、また、折った状態では専門家がすすめる配慮した言い方(男性から声を掛ける、女性が生理を伝える言葉)を表現。ビジュアルも、折ることで中央の暗い色が消え、全体が温かな雰囲気に変化。気づきを与えるだけではなく、折る行動がフェムケアに能動的に関わる最初の一歩になり、さらに適切な会話が生まれるように設計した。

イラストは、温かみと迫力の両方を追求した結果、デザイナーの澤谷自らが作画。色鉛筆を駆使し、吹き出し内の言葉も手書きでトレースするなど細部までこだわり、強い印象を与えながら、温もりを感じる表現を実現した。

ADK Staff
  • Creative Director / Copywriter 時田心太郎
  • Art Director / Designer / Illustrator 澤谷直輝
  • Account Executive 三浦貴夫・児玉礼・ 本庄響太

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